処置拡大

救急救命士の処置が拡大されました

 平成27年4月から医師の具体的な指示を受け、救急現場や救急車内等で救急救命士が行える救急救命処置の範囲が拡大しました。

 

これまで実施可能な処置

 ①乳酸リンゲル液を用いた静脈路確保のための輸液

 ②食道閉鎖式エアウェイ、ラリンゲアルマスク又は気管内チューブを用いた気道確保

 ③薬剤(アドレナリン)の投与

 

新しく追加された処置

 ①血糖測定と低血糖発作症例へのブトウ糖溶液の投与

  低血糖性の意識障害の可能性がある傷病者に対して血糖測定を行い、低血糖が確認された場合に、医師の指示を受けブトウ糖 溶液を投与することができます。

 

 ②心肺停止前の重度傷病者に対する静脈路確保及び輸液

  血圧が低下しており心臓が停止する危険性があるショック状態の傷病者に医師の指示を受け点滴を行うことができます。

 

期待される効果

 これまで救急救命士が行うことができる救急救命処置の対象は、心臓機能又は呼吸機能若しくはその両方が停止した傷病者に限られていました。これからは心肺機能が停止する前の重度傷病者に対し早期に処置を行うこともでき、救命効果の更なる向上が期待できます。

 

運用について

 拡大された処置はインフォームドコンセント(傷病者本人又は家族などの関係者の同意)のもと行われますが、処置を断った場合でもこれまでどおり救急搬送がなされ、不利益をこうむることはありません。

 尚、拡大された処置は認定を受けた救急救命士のみに認められた行為であり、処置の実施可能な救急救命士は今後も計画的に養成していきます。