帯状疱疹ワクチン予防接種

更新日:2025年04月14日

令和7年度より高齢者を対象とした帯状疱疹予防接種は、予防接種法に基づく定期の予防接種(B類疾病)となります。なお、予防接種を受ける法律上の義務はありません。

これまでの国の議論について

国は、帯状疱疹ワクチンを定期接種で使用することの是非について検討を続けてきましたが、厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において、帯状疱疹を令和7年4月から予防接種法上の定期接種(B類疾病)に位置付けることとなりました。

帯状疱疹の定期接種について

帯状疱疹について

帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することにより、神経支配領域に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が出現する病気です。合併症の一つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。

定期接種の対象者について

【1】65歳の方 ※令和7年度から令和11年度までの5年間は、65歳を超える方への接種機会を確保するため、経過措置が設けられています。

【2】60歳から64歳までの方であって、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方(身体障害者手帳1級相当)

●これまでに帯状疱疹にかかったことがある方についても定期接種の対象となります。

[対象外となる方]

〇これまでに、帯状疱疹ワクチン予防接種を接種したことがある方で、帯状疱疹の予防接種を行う必要がないと認められるもの

〇上記、対象者【2】として接種された方は、対象者【1】の年齢の際は対象外となります。

65歳を超える方に係る経過措置について(令和7年度から令和11年度まで)

経過措置の期間中(令和7年度から令和11年度まで)は、5歳ごとの年齢(70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳)の方も、定期接種の対象者になります。

101歳以上の方は、令和7年度に限り定期接種の対象となります。

令和7年度の対象者

接種日当日に忠岡町に住民票がある方で、下記に【1】または【2】のいずれかに該当し、接種を希望する方

【1】令和7年度中(令和8年3月31日まで)に次の年齢になる方

対象者確認表

【65歳】昭和35年4月2日~昭和36年4月1日

【70歳】昭和30年4月2日~昭和31年4月1日
【75歳】昭和25年4月2日~昭和26年4月1日 【80歳】昭和20年4月2日~昭和21年4月1日
【85歳】昭和15年4月2日~昭和16年4月1日 【90歳】昭和10年4月2日~昭和11年4月1日
【95歳】昭和5年4月2日~昭和6年4月1日 【100歳以上】大正15年4月1日以前生まれ

【2】60歳から64歳までの方でヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に日常生活がほどんど不可能な程度の障害を有する方(身体障害者手帳1級相当)

(注意)令和7年度の対象者は、令和7年度中に限り定期接種として接種可能です。

接種期間(令和7年度)

令和7年4月1日(火曜日)から令和8年3月31日(火曜日)まで

(注意)令和7年度の対象者は、令和8年4月1日以降は任意接種となり、全額自己負担になりますので、接種スケジュール等にご注意ください。

接種ワクチンについて

●定期接種で使用するワクチンは以下の2種類から選択できます。それぞれのワクチンの特徴は以下をご確認ください。(厚生労働省資料より)

接種ワクチンについて

ワクチン種類

乾燥弱毒生水痘ワクチン

(生ワクチン)

乾燥組換え帯状疱疹ワクチン

(組換えワクチン)

ワクチン名称等 阪大微研:ビケン GSK社:シングリックス

接種回数

1回 2回 ※1
接種方法・間隔 0.5㎖を1回皮下に接種する

1回0.5㎖を2か月以上の間隔を置いて

2回筋肉内に接種する ※2、3

※1 1回目のみを任意接種にて接種している場合、残りの接種を定期接種として取り扱います。

※2 病気や治療により、免疫の機能が低下した方等は、医師が必要と判断した場合は、接種間隔を1か月まで短縮できます。

※3 令和7年度の対象者が令和8年4月以降に2回目を接種した場合は、任意接種となり、全額自己負担となります。

ワクチンの予防効果について(厚生労働省資料より)

帯状疱疹に対する発症予防効果

ワクチン接種後 生ワクチン 組換えワクチン
接種後1年 6割程度の予防効果 9割以上の予防効果
接種後5年 4割程度の予防効果 9割程度の予防効果
接種後10年 7割程度の予防効果

●合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。

主な副反応について(厚生労働省資料より)

主な副反応の発現割合

生ワクチン 組換えワクチン
70%以上 疼痛*
30%以上 発赤*

発赤*

筋肉痛、疲労

10%以上

そう痒感*、熱感*

腫脹*、疼痛*、硬結*

頭痛、腫脹*

悪寒、発熱、胃腸症状

1%以上 発疹、倦怠感 そう痒感*、倦怠感、その他疼痛

*ワクチンの接種した部位の症状

●頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。

ワクチンを接種できない方、接種に注意が必要な方(厚生労働省資料より)
  生ワクチン 組換えワクチン
接種できない方

●明らかに発熱している人

●重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人

●帯状疱疹ワクチンに含まれる成分でアナフィラキシーを起こしたことがある人

●その他、予防接種をすることが不適当な状態と医師が判断した人

ワクチンごとの事項 ●病気や治療によって、免疫が低下している人 ●免疫の状態に関わらず接種可能
接種に注意が必要な方

●心臓病、腎臓病、肝臓病、血液疾患、発育障害等のアレルギー症状を起こしたことがある人

●帯状疱疹ワクチンに含まれる成分でアレルギーを起こすおそれがある人

●過去にけいれんを起こしたことがある人

●過去に免疫不全と判断された人、近親者に先天性免疫不全の人がいる人

ワクチンごとの事項

●輸血やガンマグロブリンの注射を受けた人

●大量ガンマグロブリン療法を受けた人

●血小板減少症や凝固障害を有する人

●抗凝固療法を実施されている人

 

他のワクチンと同時接種

●いずれの帯状疱疹ワクチンも医師が必要と認めた場合には、他のワクチン(インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン等)と同時接種することができます。

●帯状疱疹に係る生ワクチンについては、他の生ワクチンと27日以上の間隔を置いて接種してください。

接種費用(自己負担)について

  生ワクチン

組換えワクチン

接種費用(自己負担)【1回あたり】 4,500円/回 11,000円/回
接種費用の免除について

●生活保護世帯に属する方は、接種費用の免除があります。接種前に保健センターまで費用免除の申請にお越しください。接種後の申請は無効です。

接種場所

●町内医療機関もしくは泉大津市内の受託医療機関

※要予約 あらかじめご希望の受託医療機関に電話等でご確認ください。

町内医療機関名 所在地 電話番号
大山クリニック 忠岡東1‐40-28 32-1831
おくだ医院 忠岡東1‐21-27 31-0728
聖祐病院 忠岡北1-3-7 20-6650
ただおかメディカルクリニック 忠岡東1-39-29 22-5515
中川クリニック 忠岡東2-22-15-13 22-1611
真嶋医院 忠岡東1-15-17 32-2481
村田内科 高月北2-16-34 46-3700
やぎ医院 忠岡東1-7-16 23-8864
八木レディースクリニック 忠岡東1-22-39 20-0312
安明医院 忠岡南1-14-3 33-5916

※泉大津市内の受託医療機関については、医療機関もしくは、保健センターまでお問合せください。

※入院、入所、重篤な疾患等のやむを得ない理由により上記の医療機関にて接種ができない場合は、保健センターまでお問合せください。

持ち物

●接種券(4月上旬に対象者の方に送付しています。)

●接種費用(生活保護世帯に属する方は、免除証明書)

●本人確認ができるもの(例:マイナ保険証、資格確認書、健康保険証、運転免許証等)

その他

●接種を希望される場合は、「帯状疱疹予防接種についての説明書」をよく読み、十分に理解された上で接種してください。接種にあたっては、ご本人の意思確認と署名が必要になります。(医療機関に設置しています。)

●長期にわたり療養を必要とする病気にかかっていたために、接種対象の期間内に定期接種を受けることができなかったと認められる場合は、「長期療養の特例」が認められ、特別な事情がなくなった日から起算して1年を経過するまでの間は定期接種の対象としてみなされ、接種することができます。該当される場合は、保健センターまでお問合せください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康づくり課
〒595-0805 大阪府泉北郡忠岡町忠岡東1-34-1
電話: 0725-22-1122(代表)
ファックス:0725-22-8663

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