高齢者の熱中症にご注意ください!
「暑いなあ」と感じる前に!
熱中症による救急搬送の約半数は、高齢者?!
総務省が発表しました「令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況(PDFファイル:1.1MB)」において、高齢者の救急搬送率は全体の約半数を占めています。
5月から徐々に増えていき、ピークである7月は、5月の約21倍となりました。
今から熱中症を予防する準備をしておきましょう!
熱中症とは?
人は平熱に保つために、暑い環境では汗をかき、血液の流れを活発にして、熱を外に逃がします。
しかし、体に十分な水分・塩分がなく汗を作れなかったり、血流が滞ったりすると、臓器が高温にさらされて熱中症がおこります。
高齢者の方が熱中症になりやすい理由!
(1)体内の水分が不足しがちです
高齢者は若年者より体内の水分量が少ない上、体の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とします。
(2)暑さに対する感覚機能が低下しています
加齢により、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなります。
(3)暑さに対する体の調節機能が低下します
高齢者は体に熱がたまりやすく、暑い時には若年者よりも循環器系への負担が大きくなります。
熱中症の症状(参考:熱中症環境保健マニュアル 2022)
・軽度:めまい、立ち眩み、大量の発汗 等
・中度:頭痛・嘔吐・力がはいらない 等
・重度:判断力の低下・けいれん・体にさわると熱く感じる 等
熱中症を防ぐ方法
(1)暑さを避ける
室内の温度を確認し、エアコンや扇風機などを上手に活用しましょう。
風通しのよいお部屋で過ごしましょう。
外出時は、日傘や帽子を着用し、涼しいゆとりのある洋服を選びましょう。
(2)こまめな水分補給を心がける
のどが渇く前に、水分・塩分を補給しましょう。
お風呂や睡眠は、汗をたくさんかくので、その前後には忘れずコップ一杯の水は飲みましょう。
(3)体調に合わせて行動する
暑い時は無理をせず、涼しいところで休憩をしましょう。
(4)暑さに備えた体力作り
ウォーキングやランニングなどの運動で汗をかく習慣を身につけることも、大事な予防法の一つです。日頃から暑さに身体を慣らしておきましょう。
更新日:2025年05月27日