子宮頸がん予防ワクチン

更新日:2023年04月19日

子宮頸がん予防ワクチンについて

 平成25年6月14日、厚生労働省から「子宮頸がんワクチンの副反応の発生頻度がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期予防接種を積極的に勧奨すべきでない」との勧告があり、積極的な接種勧奨は差し控えられていましたが、令和3年11月26日付の厚生労働省の通知により、積極的な接種勧奨の差し控えが解除されました。ワクチンの有効性とリスク等を十分にご理解いただいたうえで、接種についてご判断いただきますようお願いします。接種を希望される場合は、母子健康手帳で接種歴を確認し、体調の良いときに接種を受けてください。

定期接種対象年齢の方へ(小学6年生~高校1年生相当の女子)

定期接種として、公費での接種が可能です。

接種の機会を逃した方へ(平成9年4月2日~平成19年4月1日生まれの女性)

積極的な勧奨が差し控えられていた間に定期接種の対象であった方々に、令和4年4月~令和7年3月までの3年間、公費で接種できるようになりました。(キャッチアップ接種)

子宮頸がん予防ワクチン

子宮頸がんの予防効果を高めます。子宮頸がんは発がん性HPVというウイルスが原因です。発がん性HPVには15種類ほどのタイプがあり、多くの女性が一生のうちに一度は感染するごくありふれたウイルスで、感染しても多くは一時的で自然に排除されます。感染した状態が長く続くことによって、子宮頸がんを発症することがあります。
子宮頸がん予防ワクチンであるサーバリックスおよびガーダシルは、発がん性HPVのうち、子宮頸がんの原因として最も多いHPV16,18型の2種類のウイルスの感染を予防します。子宮頸がんの患者さんの約60%からこの2種類のウイルスが見つかっています。また、シルガードはHPV16,18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染を防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。子宮頸がんの発症は、20代以降に多くなります。発がん性HPVの感染の可能性が低い10代に、子宮頸がん予防ワクチンを接種することで、子宮頸がんの予防効果が高まります。
(注意)このワクチンでは、子宮頸がんの発症を100%防ぐものではありません。20歳以上になったら、少なくとも2年に1回は、子宮頸がん検診を受診してください。

接種の対象となる方

  • 小学6年生~高校1年生相当の女子
  • キャッチアップ接種対象者(平成9年度~平成18年度生まれの女性)

接種場所

町内医療機関(下記のリンク参照)

接種方法

ワクチンは下記の3種類があります。全部で3回接種が必要ですが、ワクチンによって受け方は異なります。

サーバリックス

HPV16,18型による疾患を予防
疾患名:扁平上皮細胞がん、腺がん、がん前駆症状(子宮頸部上皮内腫瘍)
1回目の接種から1ヶ月後に2回目、1回目の接種から6ヶ月後に3回目と、合計3回接種
【1回目→(1ヶ月)→2回目→(5ヶ月)→3回目】

ガーダシル

HPV6,11,16,18型による疾患を予防
疾患名:扁平上皮細胞がん、腺がん、がん前駆症状(子宮頸部上皮内腫瘍)、上皮内腺がん、外陰上皮内腫瘍、膣上皮内腫瘍、尖圭コンジローマ
1回目の接種から2ヶ月後に2回目、1回目の接種から6ヶ月後に3回目と、合計3回接種
【1回目→(2ヶ月)→2回目→(4ヶ月)→3回目】

シルガード

HPV16,18,31,33,45,52,58型による疾患を予防

<1回目の接種を15歳になるまでに接種する場合>
1回目を0か月とし6か月後に2回目、合計2回接種
【1回目→(6ヵ月)→2回目】

<1回目の接種を15歳以降に接種する場合>
1回目を0か月として、2か月後に2回目、初回1回目から6か月後に3回目、合計3回接種
【1回目→(2ヵ月)→2回目(4ヵ月)→3回目】

費用

無料

副反応

定期接種対象の3種類のワクチンの接種後の症状として頻度が高いものは、接種部位の疼痛・発赤(紅斑)、腫脹です。

発生頻度 サーバリックス ガーダシル シルガード9

50%以上

疼痛・発赤、腫脹、疲労 疼痛 疼痛
10~50%未満 搔痒(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など 紅斑、腫脹 腫脹、紅斑、頭痛
1~10%未満 じんましん、めまい、発熱など 頭痛、そう痒感、発熱

浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など

1%未満 知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結など
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症など 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など 感覚鈍麻、失神、四肢痛など

HPVワクチン接種の注意点

・筋肉注射という方法で接種しますが、注射針を刺した直後から、強い痛みやしびれを感じた場合はすぐに医師にお伝えください。

・痛みや緊張等によって接種直後に一時的に失神や立ちくらみ等が生じることがあります。接種後30分程度は安静にしてください。

・接種を受けた日は、はげしい運動は控えましょう。

・接種後に体調の変化が現れたら、まずは接種を行った医療機関などの医師にご相談ください。

・HPVワクチンは、合計2回または3回接種しますが、接種した際に気になる症状が現れた場合は、それ以降の接種をやめることができます。

子宮頸がん予防ワクチンについてのリーフレットについて

定期接種の対象年齢を過ぎてから、自費で子宮頸がん予防ワクチン接種を受けた方へ

積極的な勧奨の差し控えにより、定期接種の機会を逃した平成9年~4月2日~平成17年4月1日までの間に生まれた女性で、定期接種の対象年齢を過ぎて任意接種を自費で受けた方に対する費用の助成を行います。詳しくは、下記の案内をご覧ください。

大阪府におけるHPVワクチンに関する相談窓口及び診療体制

HPVワクチンに関する相談窓口

 HPVワクチンに不安や疑問があるとき、困ったことがあるときのご相談に対応するため、大阪府では、下記の通り、相談窓口を開設しており、相談内容ごとに、それぞれの担当部局におきまして、お電話によるご相談をお受けします。
 それぞれの相談窓口では、HPVワクチン接種に関する相談内容をお伺いした上で、適切に対応できる機関をご紹介します。
受付日時:月曜日から金曜日(祝日、年末年始(12月29日から1月3日)を除く)
9時から12時15分、13時から18時

総合的な相談窓口(医療、健康被害救済制度に関するご相談)

健康医療部保健医療室感染症対策企画課感染症・検査グループ
(電話番号)06-4397-3549

学校生活に関する相談窓口(進学、学習、進級等に関するご相談)

教育庁教育振興室保健体育課保健・給食グループ
(電話番号)06-6944-9365

この記事に関するお問い合わせ先

保健センター
〒595-0805 大阪府泉北郡忠岡町忠岡東1-34-1(健康づくり課内)
電話: 0725-22-1122(代表)
ファックス:0725-22-8663

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